2015年4月28日火曜日

【スペイン語】NHKラジオ「まいにちスペイン語」応用編〜¡Corre, Melos!

お越しくださりありがとうございます(*^o^*)

覚えたことをまとめています。
テキストを持っていないので、ひたすら聞いて調べています。

NHKラジオ「まいにちスペイン語(応用編)」 ストリーミング

4月「走れメロス」¡Corre, Melos! 

音楽とともにお話が聞けるのでとても楽しいです。
スペイン語、太宰治の原文の順番でまず流してくださるのでわかりやすいです。
まぁそういっても全然分からなかったのですが(^^;

その後ポイントポイントで、日本語の原文を取り上げて、
スペイン語ではどう訳されているか、の解説をしています。
和西翻訳のポイントなどが分かりやすいのかな、と思います。
「走れメロス」のスペイン語訳は、なんと講師の先生!
いくつか解説した後もう一度スペイン語訳が流れます。少し聞き取れる♪

「走れメロス」太宰の浮き沈みの多い人生のうち「とことん前向きな時」に書かれた。

メロスは激怒した。
 →Melos estaba encolerizado.

悪びれずに→卑屈にならずに→ピュアな気持ちで、迷いのない形で
 →sereno

しかたのないやつ
 →hombre sin remedio

お前にはわしの孤独がわからぬ(孤独という言葉は訳さずに)
 →tu no puedes comprender como me siento

悪徳
 →vileza 格調が高い文章になる

私は約束を守ります
 →soy un hombre de palabra
    言葉の男=約束を守る人、信義に厚い人

頼む、そうしてください
 →os lo suplico  os=vosの目的語

メロスは気心の知れた善良な仲間たちとこのまま過ごしたいという欲望にかられる
 →Melos sintió el deseo prolongar esos instantes eternamente y vivir siempre con aquella gente tan alegre.

今は自分の体で自分のものではない、ままならぬことである。
 →pero ahora su propio cuerpo ya no le pertenecía, imposible hacer aquel sueño realidad.

少しでも長くこの家にぐずぐず留まっていたかった。
 →la pereza le tentaba  怠け心が彼を誘惑した
   (無生物を主語にするとスペイン語らしくなる)

時は刻々に過ぎて行きます。
el tiempo va pasando inexorablemente.  無慈悲に、情け容赦なく

波は波を飲み、巻き、あおり立て
las olas se tragaban unas otras, se enroscaban, es tallaban.
  波は互いに飲み込み合って、渦を巻いて、爆発した。

山賊たちは問いには答えずに皆一斉にこん棒を振り上げました
los bandoleros sin responderle alzaron todos a la vez sus garrotes.

残る者の怯む隙に、メロスはさっさと走って峠を降りて行った
Melos aprovechó su descuido y bajó el puerto a la velocidad del rayo.
  puerto 港、峠

膝から崩れ落ちた
gayo de rodillas

悪魔のもとに行っても殺されるだけだ、やめておけ
Hace unos momentos oye la tentación de los demonios en sueños. Todo fue mal sueño. Olvídalo.

再び立って走れるようになったではないか
Acaso no puedes levantarte seguir corriendo.
 ひょっとして、まさか立てないのか?→当然立てるはずだ。 反語的疑問文

ああ日が沈む、ずんずん沈む
El sol se va poniendo. El atardecer ya se me echa encima.

ありがとう!友よ!
Gracias, amigo.

お前たちはわしの心に勝ったのだ。
Habéis vencido a mi corazón.
  普通はaは人の前につける。物のときはaはいらない。
  王様の心=メロスがずっと敵対して来た相手。心を擬人化して「a」をつけたそう。

万歳、王様万歳
¡Viva! ¡Viva nuestro rey!

【ワンポイント】

①過去の表し方
 線過去で場面設定(舞台に例えたら大道具):
   Melos era un pastor del pueblo.  メロスは羊飼いでした。
 点過去でストーリーの展開(舞台に例えたら俳優さん):
   Melos llegó a la ciudad de Siracusa. メロスはシラクサ市についた。

②昔の敬語
 vos(王様に向かって) 昔は「あなたさま」というような意味
  動詞:podéis
 古い時代の雰囲気を出すために映画や小説で使われる
   貴殿何をしておられる、待ってくだされ、〜でござる

③信じてないのに直接法
 crees que el pájaro vuelve a la jaula
   (戻るとは思っていないのに「接続法」ではなく直接法?)
 修辞疑問=反語的 のときは「直接法」 インパクトが強い、しらじらしさ。
  逃げた小鳥が帰って来るとでも思っているのか?まさかそんなことはないだろう

④〜しても構いませんか
 雨が激しく降っていることは問題にならずに宴が続きました
 El banquete se prolongó sin importar que estuviera lloviendo torrencialmente.
  molestar の意味にもなる。
 ¿Te importa que yo fume?

⑤お祈りの表現
 apacigua esta furiosa riada この荒れ狂う氾濫を鎮めてください
  命令の形 ゼウスの神に対する祈り

 雨が降りますように  
  que llueva   que+接続法 〜してほしい

⑥比喩
 Melos saltó como un pájaro por encima del bandolero. 素早さ
   日本語と同じ?かと思いきや少し異なる比喩も
    牡蠣みたいに→日本語だと? 何も言わない、とか?になりますが、スペイン語だと少し違う
    como una ostra→aburrido como una ostra 牡蠣のように退屈している のように使う
     牡蠣は自分のからに閉じこもって誰とも付き合わないから退屈している
      →Estoy aburrida como una ostra. Vamos al cine o vamos a salir.

    como unas castañuelas→alegre como unas castañuelas カスタネットみたいに陽気な

    como un cangrejo→he tomado mucho el sol y estoy roja como un cangrejo.
     日に焼けてカニみたいに真っ赤
    como un tomate→estoy roja como un tomate トマトみたいに真っ赤
       トマト→恥ずかしくなって赤くなる時

⑦命令文
¡Corre, Melos!  走れ!
  走るな!と言いたい時にただnoをつけても、この場合は「彼が走らない」という平常文になってしまう。
  ¡No corras, Melos! 走るな!メロス!
  ¡Que corras, Melos! 走れよ!!メロス!!(何度も言う感じ)

  Olvídalo. 忘れてしまえ。
  No lo olvides. 忘れるな。

⑧再帰動詞
Los dos se abrazaron fuertemente.  二人はひしと抱き合った
Se ha cumplido vuestro deseo. お前たちの望みは達成されたのだ。
Se oían sollozos de emoción. 感動のすすり泣きが聞こえた
 serを使った受け身を使っても文法的には間違っていないが、文語的で不自然。

【わびさびコーナー】

①妹:hermana menor かな?と思いきや。
  →(走れメロスの場合)hermana のみ。
    文脈で年下かすぐに分かるし、そもそもスペインの人は年齢を余り気にしないので。
  日本人だと1つでも年上だと敬語になるけれど、
  スペインだと1つ2つ違うくらいならtuで構わない。とのこと。

②現代のスペイン語での敬語
  身近な人はtu、そうでない人はusted 自分との距離
  神様=tu お父さんと同じくらい身近な人 padre nuestro
  usted 初対面の人、う〜んと年上の方
        同じ世代の人なら初対面の人でもtu
        そこでustedを使ってしまうと「話す気あるの?」という感じになることも。

③スペイン語における謙譲語
  tu y yo の順にする。(yo y tu ではなく)
  日本語の「僕」=しもべ servidor, servidora
  a la orden
  mande 何なりとお命じください。 ¿que has dicho? の意味でも使う
  挨拶をしながら体の動きで言葉にも影響する

④結婚
  「お見合い」あえてスペイン語で言うなら
  matrimonio concertado por un intermediario(仲介者を介して取り決められた結婚)
  ただし現在のスペインではとてもまれなこと。不自然なこと。
  中世には casamenteros という人がいた。(結婚の仲介をする人)
  結婚式→スピーチのようなものはなく、絶対にはずせないものは「踊り」。
      参加した人が全員で踊る。何時間も。

⑤お寺 templo budista
 神社 santuario sintoísta
      sintoísta(神道)の説明:
       多神教 politeísta
       日本固有の信仰 originaria y exclusiva de Japón

⑥さすが
 como era de esperar llegó exhausto. さすがに疲れました。予期されたように。
 
 問題もう解けちゃったの?さすがだね!
  ¿Ya solucionado el problema?
    ¡Como era de esperar! ¡No me extraña! ¡No esperaba menos de ti! 
     君にそれ以下のことは望んでいなかったよ、当然そのくらいのことはすると思っていたよ

 文脈ごとに異なる。「さすが」といえばこれ、というような単語はない。

⑦日本語独特の表現
 遊びに来てね

 jugarで訳すと 「ままごとをしに来てね、遊び(play)に来てね」になってしまう。
 divertirse(楽しむ) と混同しないように。
 
 すみません

 いくら謝罪しても謝罪しきれません。お礼を言い足りません。直訳すると大変。
 perdón, lo siento mucho など文脈に応じて短い文章で訳す

⑧友達
 amigo, amiga 
 compañero, compañera ラテン語起源で、同じパンを分かち合うもの
 compadre, comadre メキシコなどで、「兄弟!」のような意味で友人に使う。
 colega 同僚
  co=共通する の意味なので、よく使う

 enemigo 敵
  amigoとenemigoは形の上でも繋がっている en=反対の

引き続き頑張ります。

とろん

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